以前からアメリカで治療抵抗性のうつ病・強迫性障害・禁煙に対する使用が認可されているTMS機器(磁気による脳の刺激を行う機器)が“うつに伴う不安”に承認を得ました。
うつ病における不安症状軽減を目的とした深部TMS機器の使用をFDAが承認
TMSに関しては、以前からうつや強迫性障害に対する効果が実証されています。
今回の承認で、さらに適応範囲が広がり、実施可能な対象が増加すると考えられます。
承認のために提出された資料では、573人の参加者を含んだ11の研究で効果が検証されています。
偽の刺激や薬物療法と比較した違いを示す効果量(通常、0.5以上で効果が大きいと考えられる)で0.5~0.9を示しており、比較的大きな効果の得られる治療法であると判断されたようです。
メーカーのサイト を眺めていると、デモ動画が流されています。装着機器がヘルメットのような形状をしており、今までのTMS機器よりも位置の特定・保持が行いやすい印象です。
日本でも使用が認可されることが期待される装置の一つです。
当院で使用するのは違うメーカーのものですが、TMS治療を近日中に導入予定です。
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