時々患者さんに質問されることがあります。
「日常生活でどんなことに気をつけた方がいいですか?」
これに対する答えとして、休養(睡眠を含む)、負担の大きい責務の回避、決定事項の先送り、家族とのコミュニケーション等、様々な領域でのアドバイスがあり得ると思うのですが、食生活については今一つオススメをはっきり示してこなかったような気がします。
糖分・蛋白・脂質のバランス、ビタミンや電解質の摂取量、玄米食やその他の穀物食、様々なサプリメント……色んなことを尋ねられるのですが、残念ながら明確な答えというものがないことが多いのです。特にサプリメントを持参されて「これは効きますか?」と訊かれたときは、医薬品とは違って試験や研究の対象となっていない場合がほとんどで、何とも言い難いことが多いです。
よって、うつなどの精神疾患と食生活の関係について訊かれたときにも、どうしても歯切れが悪くなるのですが、そんな中でもこれだけは正しそうなことがあります。
“野菜と果物はこころの健康に良い”
今回は特にこの野菜と果物摂取について研究した論文の紹介です。