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『すごい話し方 50のルール』 栗田正行著


昨日に続いて、子どもとのコミュニケーションをテーマにした本を紹介します。

まずタイトルの「すごい話し方」というのが、やや誤解を招くかもしれませんが、内容は基本をおさえた話し方を具体的に書いてある本です。本当に「すごい」ということは、「基本をおさえている」という意味なんだということを感じる題名です。

言われてみれば当たり前かもしれませんが、忘れがちな話し方のポイントが列挙されています。

例えば、

ルール5 「要点」は絞れば絞るほど伝わる

⇒意見+根拠の大原則で伝えましょう。「丁寧過ぎる」と伝わりません。

ルール8 場面によって「言い切る」「言い切らない」を使い分ける

⇒情報を明確に伝えたいときは「言い切る」。相手の気持ちを聞きたいときは敢えて「言い切らない」。

ルール27 ほめ方の原則① 長所を見つける

⇒ポジティブにとらえる思考でクセも長所になる。(例:動作が遅い=丁寧)

ルール28 ほめ方の原則② 「ピンポイント」と「一度にひとつ」

⇒良く見てほめると「ピンポイント」になる。ほめる回数も自然と多くなる。

ルール45 「今はわからない」と言える先生になる

⇒プライドを保つより「今は分からない」といえるほうが信頼につながる。

ルール49 聞くことはすべて「カウンセリング」になる

⇒「傾聴→共感→支持」で対応すれば信頼につながる。

など、どこかで聞いたことのある言い方ではあるけれども、ルールとして分かり易く伝えてくれているので、胸にすっと入ってくる感じがします。

子どもに接するときばかりでなく、人と話すときの一般原則として覚えておきたいことばかりを集めた本だと思いました。

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