タイトルのまえに説明がついていて、全部書くと次のようになります。
自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック
この怒りのタイプに着目する方法は以前から、海外でも取り上げられることが多く、日本語に翻訳されている本では、『アンガーマネジメント 11の方法―怒りを上手に解消しよう 』ロナルド T. ポッターエフロンがあります。
この本の特徴として、怒りの分け方は「公明正大、博学多才、威風堂々、外柔内剛、用心堅固、天真爛漫」とタイプ数は少ないのですが、それぞれに以下の項目が書かれています。
1.このタイプの人の特徴
2.怒り方の癖
3.怒りの裏にあるキーワード
4.改善トレーニング
5.このタイプの人の見分け方
6.このタイプの人と上手につき合う方法
7.向いている職業・役割
本人の立場での改善トレーニングのみでなく、このタイプの人とどのように付き合うのかという外からの視点で書かれた項目もあり、参考になります。また、アンガーマネジメント独自というよりは、他の心理療法の応用が多く、「こういう使い方もあるかもしれない」と復習しながら、気づかされる部分もあります。
また、最後に「第4章 アンガーマネジメントができるようになる21日間『体質改善』トレーニング」という章があり、21日間で一通りアンガ‐マネジメントの主なテクニックや考え方を体験できるスケジュールが提案してあります。かっちり日程などが組まれていないと取り組みにくい方には向いているかもしれません。
様々なタイプ分けを重視して書かれている点で、他のアンガーマネジメントの本とは少し異なっており、最後は実践スケジュールも書かれた親切な内容となっています。