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自殺防止のためにできること


アメリカ疾病予防管理センター:the Centers for Disease Control and Prevention (CDC)が月刊で提供している“Vital Signs”というWeb情報誌(チラシ)で自殺防止について取り上げられていました。

まず、冒頭で自殺は精神疾患のある場合にも起きやすいが、それだけではなく、ほとんどの場合複数の要因が重なったときに起ることが述べられています。自殺の時点で診断を受けていない場合も多く、人間関係や物質(薬物)依存、身体疾患、仕事・金銭・法律上の問題、住環境など多くの要因の影響が指摘されています。さらに、これらの広い領域の問題に対処するために、政府や公的機関、医療機関、会社などの雇用者、教育機関、報道メディア、地域の組織がともに取り組むことが重要だと述べています。

特に、“WHAT CAN WE DO TO PREVENT SUICIDE?(自殺を予防するためにわたしたちに何ができるか?)”という部分では、

・自殺予防は地域住民全員で取り組まなければならない問題であること

・必要な個人に経済的援助を行うこと

・通院や訪問による医療アクセスを強化すること

・職場環境を健全に保ち、偏見をなくし、助けを求められるようにすること

・プログラムやイベントにより、地域のネットワークを強めること

・学校でコーピング(問題対処)や問題解決の方法を教育すること

・メディアが援助へのアクセス方法を伝え、自殺増加につながる報道を控えること

・全ての人が、危険な兆候について、どうやって助けを得たらよいかを学ぶこと

次に、誰もが自殺予報のためにできる“5つのステップ”では

①「尋ねる」:心配事はないか、自殺を考えていないか尋ねる

②「保護する」:自殺方法への接近を避けて、保護する

③「一緒にいる」:一緒にいて、何が必要か耳を傾ける

④「つなげる」:保健所や医療機関などアクセス可能な機関・施設につなげる

⑤「見守る」:その後も彼らがどのように過ごしているか見守っていく

まずは医療者としてのみでなく、同じ人間として、全ての人が取り組まなければならない問題として認識したいと思いました。

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