兄や姉が発達障害である場合の影響について
- もりさわメンタルクリニック
- 2018年12月17日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年7月17日

発達障害の遺伝の可能性について良く質問されます。いわゆる遺伝性の疾患のように、典型的な遺伝の形式はとりませんが、遺伝的影響はあると言われています。
親がASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠陥多動障害)であっても、子どもにそれが必ず受け継がれるわけではありませんので、やはり発症は多因子(遺伝のみでなく環境などさまざまな要因が影響を与えること)であると思われます。
今回、直接的ではありませんが、この問いに対して参考になりそうな論文がありましたのでご紹介します。
兄弟におけるADHDとASDの発症率への影響、あるいは異なる障害への交差的な影響
全体として、兄・姉がADHDやASDだったときの、弟・妹の発症率は大きく上昇していましたが、この調査ではADHDとASDの診断が、ADHD⇔ASDの形式でも影響するか調べています。
具体的に影響についていくつかのパターンに分けると以下のようになっていました。
①兄・姉がASDだったとき→弟・妹がASDとなる可能性は通常の30倍
②兄・姉がADHDだったとき→弟・妹がASDとなる可能性は通常の7倍
③兄・姉がADHDだったとき→弟・妹がADHDとなる可能性は通常の13倍
④兄・姉がASDだったとき→弟・妹がADHDとなる可能性は通常の3.5倍
同種の疾患どうしだけでなく、ASDとADHDで障害の種類をまたいで影響を及ぼし合っていることが分かります。
これらのことにより、ASDとADHDは何らかの遺伝的要因や生物学的な発症メカニズムを共有していることが考えられます。
しかし、論文のなかではこれらの情報をそのまま受け取ることに慎重となるようにすすめられています。特に調査結果の数値を、調査の限界も考慮せずにこのままの形で解釈することはできないと思われます。
しかし、早期からの療育が重要であることを考えると、兄・姉がASDやADHDであった場合、弟・妹について早めの発達評価を行う方針はすすめられると思われます。解釈の仕方の難しいデータであるように感じました。
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