睡眠時間は7時間程度が適切であると言われますが、短い場合にはどのようなことが起こるのでしょうか?
今回は、睡眠時間によって、どのような影響が出るのか合併する慢性疾患などについて調べた研究をご紹介します。
Association of sleep duration at age 50, 60, and 70 years with risk of multimorbidity in the UK: 25-year follow-up of the Whitehall II cohort study
イギリスにおける50、60、70歳時の睡眠と多重合併症の関連
研究開始時おいては慢性疾患のない7,864人が対象となり、50,60,70歳時の睡眠時間と慢性疾患の数や死亡等について調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・睡眠時間は5時間以下6.9%、6時間32.6%、7時間45.6%、8時間13.9%、9時間以上1.0%となっていました。
・50歳において睡眠が5時間以下の場合には、睡眠が7時間の場合と比較して2つ以上の慢性疾患が重複する場合が多くなっていました(リスクの目安となるハザード比1.30倍)。
・同様に睡眠が9時間の場合には慢性疾患が重複する場合が、60歳で1.54倍、70歳で1.51倍となっていました。
要約:『5時間以下の睡眠時間は複数の慢性疾患が発症するリスクと関連する』
しくみが分からないので、これが何らかの因果関係を示しているのか現時点では不明ですが、睡眠時間は短くても、長過ぎても良くないようです。
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