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ADHDに対する直流電気刺激の効果・安全性

※このブログ(同内容のメールマガジン)を2月(最終2/23)で休止(廃刊)させてください。御覧頂いている方、申し訳ありません。





今回は、小児のADHDに対して経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を行ったときの効果や安全性について調べた研究をご紹介します。


Prefrontal Transcranial Direct Current Stimulation in Pediatric Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder

小児ADHDに対する経頭蓋直流電気刺激


ドイツとポルトガルにおける研究で、ADHDと診断された69人の小児・若年者(平均13.3人、男性78%)が対象となりました。


経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を行った場合と偽刺激を行った場合とで、効果や安全性を比較しています。


結果として以下の内容が示されました。


・右側下前頭回(rIFG)に対する電気刺激では、小~中等度の干渉に対する集中維持の効果を認めていました。


・左側背外側前頭前皮質(lDLPFC)に対する電気刺激では、作動記憶の正確さについて低下を認めていました。


・その他の副作用(頭痛や鼻咽頭炎など)はわずかで、あっても軽度でした。


◎要約:『経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を行った場合、わずかに集中維持の効果を認めるが、作動記憶の低下等が生じる可能性がある』


この結果をもって、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)でECTのような健忘が生じると考えることはできないと思われますが、副作用の可能性については今後も検討が必要であると思われました。

 
 
 

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