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PTSDへの非専門家による関わりの効果

要約:『トレーニングを受けた非専門家による介入で、難民の心理的状況が改善するかもしれない』





今回は、イスラム系難民の心的外傷への、専門家ではない人々による関わりの効果を調べた研究をご紹介します。


戦闘や難民による心的外傷への非専門家による介入

Lay-Led Intervention for War and Refugee Trauma

A Randomized Clinical Trial


アメリカにおける研究で、イスラム系の難民101人(平均46.5歳、91.1%女性)が対象となりました。


非専門家に対して認知行動療法を基礎とした関わり Islamic Trauma Healing (以下、ITHと表記)の指導を行い、モスクを中心とした介入を行いました。


結果として、以下の内容が示されました。


・PTSD症状、うつ症状、全体の福祉で、ITHを行った場合のほうが、待機しているグループよりも改善を示しており、その効果は3ヶ月後も維持されていました。


・ITHは宗教や文化的な実践と適合し、共同体との融和を促進していました。




通常の介入よりは、コミュニティに合致するような非専門家による相談が有効である可能性を感じる内容でした。

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