◎要点:『ソーシャルメディアの使用頻度が高いと苛立ちの尺度で高い数値が出る傾向がある』
今回はアメリカにおけるSNS(ソーシャルメディア)と苛立ちとの関連について調べた研究をご紹介します。
Irritability and Social Media Use in US Adults
アメリカの成人における苛立ちとソーシャルメディアの使用
2回の調査で合計42,597人(平均46.0歳、58.5%が女性)が対象となりました。
自己申告のソーシャルメディアの使用頻度と、苛立ちの尺度( the Brief Irritability Test 、5~30点で高い点数が強い苛立ちを示す)との関連を調べています。
結果として以下の内容が示されました。
・78.2%が1日に1回以上ソーシャルメディアを使用し、24.9%ではほぼ1日中と回答していました。
・頻繁なソーシャルメディアの使用は苛立ちの強さと関連を示していました(尺度の差異で示すと、1回以上 vs 使用なしでは1.43点の差、ほぼ1日中 vs 使用なしでは3.37点の差で苛立ちが強くなっていました)。
今までにも、ソーシャルメディアの使用と精神状態の悪化との関連が指摘されてきましたが、今回の調査においても、(ソーシャルメディアの情報源としてのメリットを活かすためには)使用時間や頻度に配慮が必要であることが感じられる結果でした。
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