昨日は、アルコール使用障害に対するケタミン治療の効果についてお伝えしました。
今回は、発表の時期は遡りますが(2020年)、以前から有効性が指摘されてきたガバペンチン(抗てんかん薬)のアルコール使用障害に対する効果を検証した論文をご紹介します。
Efficacy of Gabapentin for the Treatment of Alcohol Use Disorder in Patients With Alcohol Withdrawal Symptoms
A Randomized Clinical Trial
アルコール離脱症候群のあるアルコール使用障害に対するガバペンチンの有効性
アルコール使用障害に罹患した96人(69人が男性、平均49.6歳)が研究の対象となりました。
ガバペンチンを服用するグループと偽薬のグループに分けて、多量飲酒があった割合を比較しました。
結果として、以下の内容が示されました。
・ガバペンチンを服用したグループでは、多量飲酒あった人の割合が低くなっていました(ガバペンチン27% vs 偽薬9%)。
・ガバペンチンを服用したグループでは、断酒期間の割合が高くなっていました(ガバペンチン18% vs 偽薬4%)。
・特にアルコール離脱症候群のあった人たちの間での差異が大きく、統計的に意味のある差異となっていました。
要約:『ガバペンチンは離脱症状のあるアルコール使用障害の飲酒量軽減や断酒の維持に有効である』
特に離脱症状が断酒や飲酒量軽減の妨げとなっているアルコール使用障害に対し、選択肢に入れて良い治療法であると思われました。
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