アメリカではここ20年間、アルコール消費、アルコール関連の救急受診や入院が増え続けていると言います。
今回は、このようなアルコールの問題と並行して、アルコールによる死亡も増えているのか調べた研究です。
アルコール関連の死亡率変化について死亡証明を資料とした調査
1999年から2017年にわたる16歳以上の死因について調べました。
直接の死因となっていなくても、間接的な、あるいは複数の死因の一つであってもアルコールの関連死と捉えて分析しました。
結果として、研究期間で1年あたりのアルコールの関連死は、35,914人→72,558人と倍増していました。
上記のアルコールの関連死のうち30.7%は肝臓疾患によるもので、17.9%はアルコールだけか他の薬物と同時の過剰摂取でした。
論文中では死亡証明におけるアルコールの死因への貢献は、通常実際よりも過小に評価されて、死亡原因として記載されない傾向があるとされています。よって、実際にはもっとアルコールの問題は大きいのではないかと推定しています。
日本でも同様の傾向はあると思われ、アルコール問題は常に身体・精神の両側面から意識する必要があると考えました。
#アルコール依存症
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