動悸や呼吸苦などの自律神経症状と強い不安や恐怖を伴う発作をパニック発作、パニック発作によって外出が困難になったり、特定の状況を回避するような生活への支障が起こっている状態をパニック障害といいます。
今回はパニック障害にどのような要素が伴うと持続・再燃しやすいのかを調べた研究をご紹介します。
A Comprehensive Model of Predictors of Recurrence or Persistence in Individuals With Panic Disorder: Results From a National 3-Year Prospective Study
パニック障害の再燃や持続を予想する包括的モデル
National Epidemiologic Survey on Alcohol and Related Conditions (NESARC)というアルコール関連の調査からパニック障害に罹患している775人(平均40歳)が対象となりました。
調査開始時点のパニック障害の重症度や合併している疾患などについて調べ、その後3年間のパニック障害の再燃・持続について調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・全体として3年間でパニック障害の持続が13%、再燃が27.6%となっていました。
・持続や再燃が多くなる要素として、それまでのパニック発作の回数の多さ、社交不安障害等の不安に関連する精神疾患(その他広範な精神疾患も関連)、発汗や呼吸苦等の症状の強さ、精神と身体両側面のQOL、前年までのストレスの強いライフイベント数があげられました。
要約:『パニック障害の持続・再燃につながる要素として、パニックの回数や症状、合併疾患、生活上のストレス等が参考となる』
概ね予想される内容かもしれませんが、パニック障害の経過を予測する要素として参考となる内容であると思われました。
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#再発
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