COVID-19によるパンデミックによる精神的影響については、うつや不安、アルコール消費が増えた等のネガティブな影響を示すもの等、様々な内容があります。
今回は、児童思春期年代に絞って、パンデミック前後の不安やうつの比較を行ったまとめの研究(メタ・アナリシス)をご紹介します。
Changes in Depression and Anxiety Among Children and Adolescents From Before to During the COVID-19 Pandemic
A Systematic Review and Meta-analysis
COVID-19によるパンデミック前後における児童思春期年代のうつと不安の変化
パンデミック期間前後における、児童思春期のうつや不安に関する時間経過を追った53本の研究(40,807人の参加者)が分析に含まれました。
結果として、以下の内容が示されました。
・パンデミック前後で、うつ症状が増えている証拠がありました(共通性の目安となる統計値としてSMCが0.26)。
・うつ症状の増える傾向は、女性、収入の多い背景、アメリカやヨーロッパという属性で、より明らかでした。
要約:『パンデミック前後で、児童思春期の年代のうつ症状が増加した可能性が高い』
背景の条件によっても異なるのかもしれませんが、パンデミック期間の全体的な傾向として、児童思春期のうつ症状が増加したとみて良いという内容でした。
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