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パンデミックによる学校中断(再開)と精神状態の悪化


◎要約:『COVID-19によるパンデミック期間中の学校中断からの再開が、精神状態に関する救急受診と関連を示していた』






今回は、思春期と子どもに関して、COVID-19による学校中断・再開がどのように精神状態に影響したのかを調べた研究をご紹介します。


子どもと思春期若年者のCOVID-19パンデミックによる学校中断と精神状態

COVID-19 Pandemic School Disruptions and Acute Mental Health in Children and Adolescents


イタリアにおける研究で、精神状態に関する救急受診を行った子どもと思春期若年者13,014人(13.8歳、63.2%女性)が対象となりました。


2018年1月1日~2021年12月31日までの、イタリアの9都市における大学病院の救急受診を調べ、その傾向を分析しています。


結果として、以下の内容が示されました。


・調査期間全体を通して精神状態に関する受診は増加傾向でした。


・特に増加を認めていたのは摂食障害(294.8%)、希死念慮(297.8%)、自死企図(249.1%)となっていました。


・ロックダウンの影響はなく、学校の再開と受診とが関連していました( (incidence rate ratio 事象の起こる割合の比で示すと1.29倍)。



学校再開そのもののストレスや学校中断・再開によって日常のリスムが乱されることが大きな影響を与えた可能性が考えられる内容でした。

 
 
 

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