ビデオゲームと問題行動(望ましい行動の減少も含めて)との関連について、様々な議論が行われてきました。
今回は、ビデオゲームをしている場合の認知機能への影響について調べた結果をご紹介します。
Association of Video Gaming With Cognitive Performance Among Children
ビデオゲームと認知機能との関連
児童思春期における脳機能の発達に関する研究 the Adolescent Brain Cognitive Development (ABCD) studyを元にしており、2,217人の子ども(平均9.91歳、63.1%が女児)が対象となりました。
ゲームをしない子どもと、週に21時間以上ゲームをする子どもとを認知機能の観点から比較しました。
結果として、以下の内容が示されました。
・ゲームをする子どもでは、しない子どもと比較して認知機能(反応抑制やワーキングメモリ)の点で高い機能を示していました。
・認知機能の違いは、脳の信号(oxygen level–dependent signal)を調べた結果の差異からも明らかでした。
要約:『ゲームをする子どもの方が、脳機能を背景とする一部の認知機能で、ゲームをしない子よりも優れている可能性がある』
様々な行動的側面で弊害が指摘されているビデオゲームですが、純粋に脳機能の側面からとらえると有利な効果をもたらしている可能性が考えられました。
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