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フラボノイドが多い食事は認知症のリスクを軽減できるか?

◎要約:『フラボノイドの多い食事を摂取していると、認知症のリスクが軽減される傾向があるかもしれない』





今回は、緑茶や赤ワイン、ブルーベリーなどのベリー類に多く含まれているフラボノイドの摂取量と認知症リスクとの関連を調べた研究をご紹介します。


フラボノイドの多い食事、認知症の危険性、遺伝的危険性、高血圧、うつ病との相互作用

Flavonoid-Rich Foods, Dementia Risk, and Interactions With Genetic Risk, Hypertension, and Depression


イギリスの大規模な生体データ UK Biobankを元にした研究で、121,986人(平均56.1歳、55.6%女性)が対象となりました。


認知症発症のリスクに関して、フラボノイドの多い食事を最も多く摂っているグループと最も摂取量が低いグループとを比較しています。


結果として、以下の内容が示されました。


・フラボノイドの多い食事を最も多く摂取しているグループは、認知症発症のリスクが低い傾向がありました(調整後ハザード比で0.72倍)。


・認知症発症のリスクが高いやうつ症状がある場合にはさらにフラボノイドの多い食事摂ることによるリスク減少が大きくなっていました(遺伝的リスク:0.57倍、うつ症状:0.52倍)。


・フラボノイドの多い食事を一定以上(以下のうち2種類以上:1日に5杯のお茶、1杯の赤ワイン、お皿に半分のベリー)摂取している場合には、最も認知症のリスク軽減が大きくなっていました(ハザード比0.62倍)。




特に遺伝的背景や高血圧、うつ症状等のリスクが高い場合に、リスク軽減の効果が大きいという点が印象的な結果でした。

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