マインドフルネスという心理療法は、疼痛や不安・うつの軽減に有効であることが指摘されてきました。
今回は、血圧のコントロールにマインドフルネスが有効かを調べた臨床試験の内容をご紹介します。
UH3 Phase - Mindfulness-Based Blood Pressure Reduction (MB-BP) : Stage 2a RCT (MB-BP)
マインドフルネスを用いた降圧療法に関する臨床試験
収縮期血圧120mmHg以上、拡張期血圧80mmHg以上の201人(58.7%が女性)が対象となりました。
100人が通常の強化治療、101人がマインドフルネスを用いた治療に振り分けられ、6ヶ月の経過で血圧変化を観察しました。
結果として、以下の内容が示されました。
・マインドフルネスを行ったグループでは平均して収縮期血圧が5.9mmHg低下し、これは通常の治療よりも4.5mmHg大きく低下していました。
・拡張期血圧では明らかな差異はありませんでした。
要約:『マインドフルネスを行った場合には、通常の血圧治療のみより収縮期血圧のコントロールが得られるかもしれない』
マインドフルネスを行ったグループでは、血圧のコントロールに有利な行動変容(運動量の増加や食事内容が健康的になる等)が生じやすい可能性も考えられました。
もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/
rTMS治療:
YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ
Comments