金属などの微量元素の摂取量と認知能力との関連について議論されることがあります。
今回は、マグネシウム摂取量と脳体積との関連について調べた研究をご紹介します。
Dietary magnesium intake is related to larger brain volumes and lower white matter lesions with notable sex differences
マグネシウム摂取量はより大きな脳体積と少ない白質病変(性差あり)と関連する
イギリスの大規模な生体データ(UK Biobank)を元にした研究で、40~73歳の6,001人が対象になりました。
24時間の食事摂取内容を思い出す方法で、食事中のマグネシウム摂取量を推定し、脳体積や白質病変、血圧などとの関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・摂取量の経過によっても違いはありますが、概してマグネシウム摂取量が多い場合には、脳体積が大きく、脳白質の病変が少ない傾向がありました。
・血圧とマグネシウム摂取量との関連は明らかではありませんでした。
・マグネシウム摂取量の影響は特に、閉経前の女性で大きくなっていました。
要約:『マグネシウム摂取量が多い方が、脳体積の大きさ、白質病変の少なさの点で、脳の健康が保たれる可能性がある』
マグネシウムは海藻類や魚介類、豆類などに多く含まれていますが、栄養素単独での摂取量との関連で検証が期待される内容でした。
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