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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

ヨガや認知行動療法が高齢者の心配や不眠に同じくらい効果的である


以前から、認知行動療法が高齢者の不眠に有効であることが指摘されてきました。


今回は、ヨガと認知行動療法を含めて、不安や不眠に対する長期的な効果を確認した研究をご紹介します。


Long-Term Effects of Cognitive-Behavioral Therapy and Yoga for Worried Older Adults

心配の多い高齢者に対する認知行動療法とヨガの長期的効果


Penn State Worry Questionnaire-Abbreviated (PSWQ-A)という不安の尺度で26点以上の高齢者(60歳以上)の500人が対象となりました。



最初は、ランダムに振り分ける試験で認知行動療法125人とヨガ125人を比較し、次に本人の選択で行動療法120人、ヨガ130人に分けて、効果を比較しました。


結果として、以下のことが分かりました。


・認知行動療法とヨガを10週間実施しての結果では、不安・不眠・抑うつ・疲労感・身体機能・社会参加・痛みの全てで、両方とも明らかに改善していました。不眠の領域では、認知行動療法の方が改善が大きくなっていました。


・治療が終了して6ヶ月後の調査でも、身体機能を除く全ての領域で、認知行動療法とヨガの両方とも改善を維持していました。


・ランダム化した試験と本人に選択してもらった試験で、結果に差異はありませんでした。


要約:『認知療法とヨガは、高齢者の不安や不眠に、ほぼ同等の長期的な効果をもたらす』


2つのやり方で好みは分かれそうですが、本人の選択に任せても不安や不眠の改善効果に大きな違いはなさそうな結果でした。


もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

rTMS治療:

YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ



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