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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

前思春期における自殺関連傾向について



最近、以前に考えられていたよりも、子ども時代のずっと早期から、自殺に関連する考えや行動が出現する可能性について示されています。


今回は、前思春期(ここでは9~10歳)における自殺関連傾向(自傷や自殺念慮・企図)について調べた研究をご紹介します。


9~10歳における自殺(希死)念慮・自殺企図・自傷と発生率・家族因子の関連


9~10歳(47.8%が女性)の11,814人が調査の対象となりました。


結果として、方法等の具体性のある自殺念慮2.4%、自殺企図1.3%、自傷9.1%となっており、これらの発生するリスクは、“家庭内の葛藤”や“少ない見守り”と関連していました。


これらの数値を多いと見るかは各自の経験や認識に左右されると思われますが、例えば10歳までの子どもの凡そ10人に1人が自傷行為の経験があるというのは、日本であれば違和感のある頻度ではないでしょうか?


ただ、診察の場面では思春期よりずっと以前の子どもであっても、私達が予想するよりもずっと真剣に死について考えている場合は多く、自分の固定観念によって、現実を直視することから逃げないようにしなければならないと感じました。


#自殺

 

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