日照の減少が関係する冬季うつには、以前から光線療法が有効と指摘されてきました。
今回は双極性障害のうつ状態に対する光線療法の効果を調べた研究をご紹介します。
Effectiveness of light therapy as adjunctive treatment in bipolar depression: A pilot study
双極性障害のうつ状態に対する補助的治療としての光線療法の効果
双極性障害のうつ状態にある41人(抗うつ薬で治療されている場合を含む、平均49.1歳)が対象となりました。
光線療法(1日30分、1週間に4日、10,000ルクス、8週間)を受けるグループと、偽刺激を受けるグループに分けて、うつ症状の尺度で効果の判定を行いました。
結果として、2回の評価(治療開始から4週間、8週間)で、光線療法を行ったグループの方が、ほとんど全ての尺度で明らかにうつ症状の軽減を認めていました。
要約:『双極性障害のうつ状態に対して、補助的な光線療法が有効である可能性がある』
少数例で、抗うつ薬で治療中である場合も含まれており、この結果だけで光線療法をおすすめすることはできませんが、今後検討が必要な選択肢であると思われました。
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