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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)で認知能力低下の進行が遅くなるかもしれない


反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)は主としてうつ病(うつ状態)に対して行われる磁気を用いて脳の比較的表面に近い部分を刺激する治療法です。


今回は、アルツハイマー病に対する効果を、偽薬を対照としてして調べた研究をご紹介します。


Precuneus magnetic stimulation for Alzheimer’s disease: a randomized, sham-controlled trial

アルツハイマー病に対する楔前部の磁気刺激


アルツハイマー病の診断を受けている50人(平均73.7人、52%が女性)が対象となりました。


参加者を半分に分け、片方のグループには磁気刺激(rTMS)、もう片方に偽刺激を行い6ヶ月間の経過で効果を比較しました。


結果として、脳波で調べた電気的活動に明らかな改善はなかったものの、今回用いた認知症の尺度(CDR、ADAS-cog、MMSE等)において、rTMSの方が良い結果を示していました。


要約:『反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)によって、アルツハイマー病における認知能力低下の速度が抑えられるかもしれない』


アルツハイマー病の認知能力保持において、非薬物的方法としては、精神・身体活動の維持・向上が最も重要であると思われますが、付加の治療として意味があるかもしれないと期待される内容でした。


もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

rTMS治療:

YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ

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