これまでも、様々な研究で大気汚染物質の濃度と認知症の発症リスクについて関連が指摘されてきました。
今回は、大気汚染レベルと認知症の発症リスクについて、複数の研究の結果をまとめたメタ・アナリシス(データを統合し、分析した研究)をご紹介します。
Air Pollution and Incidence of Dementia: A Systematic Review and Meta-analysis
大気汚染と認知症リスク
大気汚染物質と認知症との関連を調べた20本の研究(91,391,296人の参加者を含む)が分析の対象となりました。
結果として、以下のことが示されました。
・PM2.5の濃度が1μg/m3上昇するごとに、認知症の発症リスクが3%上昇していました。
・酸化窒素についても、濃度上昇で認知症リスクの上昇がありました(例:NO2で1μg/m3上昇につき、認知症の発症リスクが3%上昇)
要約:『大気汚染物質に関して、濃度依存性に認知症の発症リスクは上昇する傾向がある』
今後、特に影響を受けやすい認知症やメカニズムの理解が期待される内容でした。
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