妊娠中には総合ビタミン剤の摂取等、通常の食事に加えてサプリメントがすすめられることがあります。
今回は、妊娠中に通常すすめられるより高用量のコリンを摂取することで、子どもの注意機能に良い影響があるのか調べた研究をご紹介します。
出生前のコリンサプリメントで子どもの注意機能が向上する
29人の妊婦について、第3四半期にコリンを毎日480mg摂取するグループと930mg摂取するグループに分けました(現在の推奨摂取量は450mg/日)。
上記の妊婦から出生した7歳の子どもについて、注意機能を調べる検査を行いました。
結果として、注意の持続を調べる課題において、高用量のコリンを摂取していた方が明らかに良い成績を収めました。
つまり、“妊娠期に現在推奨されるより倍以上のコリンを摂取していた方が、子どもの注意機能が向上する可能性がある”と言えそうです。
少数の例で、すべての方に妊娠中のコリンサプリメントがすすめられるということではありませんが、今後の検証が待たれる内容でした。
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