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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

妊娠中のベンゾジアゼピン類使用と運動・コミュニケーション機能


妊娠中のベンゾジアゼピン類使用が胎児に与える影響については、様々な側面から議論が続いています。


今回は、運動機能やコミュニケーションについてどのような影響が生じるのか調べた研究をご紹介します。


Association of Maternal Use of Benzodiazepines and Z-Hypnotics During Pregnancy With Motor and Communication Skills and Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder Symptoms in Preschoolers

妊娠中のベンゾジアゼピン類使用と就学前における運動・コミュニケーション、ADHD症状の関連


36,086人の子ども(18,330人が男児)が対象となりました。


283人(0.8%)の子どもが、母親の抑うつ/不安/睡眠障害等の理由で、ベンゾジアゼピン類への暴露がありました。


結果として、以下の内容が示されました。


・妊娠中のベンゾジアゼピン類への暴露によってADHD症状や巧緻運動の障害が多くなるという証拠はありませんでした。


・妊娠後期に母親がうつや不安を理由としてベンゾジアゼピン類を服用した場合に、粗大な運動機能やコミュニケーションスキルに低下を認めました。


要約:『妊娠期間中のベンゾジアゼピン類使用による影響は、妊娠期間のどの時期か、あるいは服薬理由、どの機能に注目するかによって異なる』


付随する要素として母の不安やうつの影響は排除できず、解釈が難しい結果であると思われました。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ

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