妊娠期のベンゾジアゼピン類使用と神経発達(発達障害の症状を含む)との関連性についてお伝えしてきました。
今回は、抗うつ薬のしようと発達(早産やASD/ADHD症状を含む)との関連について調べた研究をご紹介します。
Associations of Maternal Antidepressant Use During the First Trimester of Pregnancy With Preterm Birth, Small for Gestational Age, Autism Spectrum Disorder, and Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder in Offspring
妊娠初期の抗うつ薬使用と早産、低成長、ASD、ADHDとの関連
スウェーデンにおける研究で1996~2012年に生まれた1,580,629人(48.6%女性)を対象としています。
妊娠初期(三半期の第一期)の抗うつ薬服用によって、妊娠の経過、胎児の影響、発達障害の発症がどのような影響を受けるのか調べました。
結果として、抗うつ薬服用があった場合に、複数の項目で発達(障害)への影響(関連性)を認めました。
しかし、兄弟間の比較を行い、付随する要素の調整を行ったところ、早産(オッズ比1.34倍)以外は、明らかな差異は認めない結果となりました。
要約:『妊娠初期の抗うつ薬服用は、早産のリスクを上昇させる可能性はあるが、低成長や発達障害の発症を増加させる影響はないかもしれない』
付随する要素が多い場合、一つの要素を取り出して、その影響を確認することは難しいので、解釈を慎重に行う必要性を感じました。
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