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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

子どものうつに運動療法は有効である


うつ病の予防や治療にとって、運動を行うことが有効であることが指摘されてきました。

※ただし、急性期のうつが最も強い時期はそもそも動けない場合も多く、すべての時期に適応するのは危険であると思われます。


今回は、子どものうつに運動療法を(追加・代替として)行うことでどのような効果を認めるのか調べた文献調査/分析(システマティック・レビュー/メタ・アナリシス)をご紹介します。


Physical Activity Interventions to Alleviate Depressive Symptoms in Children and Adolescents

A Systematic Review and Meta-analysis

子どもにおけるうつ症状軽減目的の運動療法


21本の研究(2,441人の参加者、平均14歳、47%男子)が分析の対象となりました。


結果として、以下の内容が示されました。


・運動療法は明らかにうつ症状の軽減と関連していましたが、長期の経過では対照群との差異を認めないという結果も複数ありました。


・運動の性質(3か月未満、週に3回未満、監督者の有無)や本人の属性(年齢が13歳以上、精神疾患の診断の有無)等が関連性に影響を与えていましたが、明らかな傾向は指摘できませんでした。


要約:『子どものうつ症状に、運動療法を行うことは症状の軽減に有効である可能性がある』


様々な程度や多様な症状が含まれているため、うつ症状のある子どもに対して、適応を考慮せずに広く運動をさせるのは過剰な解釈であると思われました。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

rTMS治療:

YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ

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