パニック障害では扁桃体-前頭前野の回路の機能異常が生じる等、不安症状と扁桃体との関わりが指摘されてきました。
今回は、子どもの発達上、扁桃体を含む神経回路の働きがどのように変化するのかを調べた研究をご紹介します。
扁桃体-前頭前野回路における促進性から抑制性への移行
4~22歳の精神や身体的な疾患に罹患していない45人の子ども(女性19人、平均13.2歳)が対象となりました。
機能的MRI画像を調べ、神経回路の年齢による違いを調べました。
結果として、10歳未満の子どもでは扁桃体-前頭前野の回路が促進性(電位が0より大)だったのに比較し、10歳以上では抑制性(電位が0よりも小)となっていました。そして、これは年齢を重ねていくにつれて進む扁桃体の活動低下と軌を一にしていました。
要約:『扁桃体を含む神経回路は成長するに従って働きが変化し、不安を制御する機能も影響を受けることが考えられる』
このような扁桃体を含む神経回路の機能変化が、成長するにつれて不安のコントロールが向上する仕組みなのかもしれないと思われました。
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