うつや不安に対する運動の効果については、さまざまな研究があり、結果が異なります。
今回は、かなり以前(2017年)の論文ですが、うつと不安に対する効果を大規模に調べた研究をご紹介します。
運動とうつの予防
研究の開始時点で精神疾患や健康を妨げる障害のない人33,908人が研究の対象となりました。
運動・うつや不安の症状等について、11年間の経過を調べました。
結果として以下の内容が示されました。
①定期的な運動習慣は、うつの予防になっていましたが、不安は予防していませんでした。
②ごく少量の運動でも効果があり、すくなくとも週に合計1時間以上の運動は、新しく生じるうつの12%を予防すると考えられました。
③背景となる仕組みについては明らかではありませんでしたが、今までに言われているような副交感神経による自律神経のバランス調整は関係なさそうでした。
つまり、ほんの少しの運動習慣でも継続して行うとうつに関しては予防の効果を認めるようです。
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