生活習慣病だけではなく、うつ病の予防にも運動が良いらしい……だんだん、この内容は一般的知識として定着しつつあるようです。
しかし、一体どの程度運動したら良いのか、迷われる方も多いでしょうし、毎日30分以上とか言われるとちょっと実行が難しい感じがすると思われます。
今回は、広く言われるようになった「運動の抗うつ効果」が本当なのか、また、するとしたらどの程度の運動が有効なのか、調べた研究をご紹介します。
運動とうつ病予防
ノルウェーにおける大規模な研究を元にしており、基礎的な身体的・精神的疾患のない33908人が調査の対象となり、11年間の追跡調査がなされました。
運動習慣やうつ・不安症状について調べた結果、特に週に合計1時間以上の運動習慣のある人ではうつの予防効果が認められることが示されました。
例えば、全く運動しない人は週に合計1~2時間運動する人と比べるとうつ病のリスクが44%高まるということがあるようです。
また、予防効果は運動の強度とはあまり関係がなく(比較的軽い運動でも効果があり)、週に1時間以上(さらにもっと多くの)運動をしても、予防効果に大きな差を認めなかったとのことです。
つまり、週に合計1時間以上、軽めの運動をするだけでもかなりの予防効果を認め、逆にきつい運動をたくさんやっても、うつ病予防の観点からはそれほど意味はないということになります。
週に計1時間、ウォーキング等の軽めの運動……これぐらいなら何とかできそうな気がしました。
#うつ病
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