認知機能低下を予防するために身体的活動を保つことが重要と言われます。
また、一つの目安として座っている時間が短いほうが脳の活動にとって有利ではないかという意見があります。
今回は、高齢者における運動の程度や座っている時間と認知能力(流動性と結晶性)の関連を調べた研究をご紹介します。
センサーで測定した座位と身体活動はそれぞれ別個に流動性・流動性能力と関連する
認知能力が正常な228人(60~80歳)が研究の対象となりました。
殿部に付けるセンサーで測定し、正確な座った時間に関する情報を得ました。
また、能力を流動性(処理速度、記憶、思考)と結晶性(語彙知識)に分けて、影響を調べています。
結果として、以下の内容が示されました。
①活動度が中等度~高度(vigorous)の場合、流動性能力(知覚の処理速度、思考)が高くなっていました。
②座っている時間が長い場合、結晶性能力(語彙知識)と思考能力が高くなっていました。
身体活動については以前から言われている通り、認知機能に良い影響をもたらすようですが、座っている時間についても一部の能力へポジティブな要因となるようです。
身体的に活発に過ごしたり、座って落ち着いて過ごしたりする時間をバランス良く配分することが大切であると思われました。
#認知症
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