がん性疼痛等の強い痛みに対して、麻薬性鎮痛剤が用いられることがあります。
今回は、がんではない痛みに対して、どのくらい麻薬性鎮痛薬が用いられているかを調べた研究をご紹介します。
What proportion of patients with chronic noncancer pain are prescribed an opioid medicine? Systematic review and meta-regression of observational studies
非がん性疼痛の患者のうちオピオイドの処方を受けているのはどのくらいか?
42の研究(5,059,098人の参加者、28の研究がアメリカ合衆国)がこの調査(システマティック・レビュー)に含まれました。
結果として、以下の内容が示されました。
・非がん性の痛みを生じている患者のうち、麻薬性(オピオイド)鎮痛薬を処方されているのは30.7%でした。
・処方されているのは比較的作用の強いもの(オキシコドン等)が多くなっており(18.4%)、弱いもの(コデイン等)は少なくなっていました(8.5%)。
要約:『非がん性疼痛の患者でも、3割程度は麻薬性の処方を受けており、比較的作用の強いものがより多く処方されている』
一般的な疼痛に対しても、かなり多くの麻薬性鎮痛剤の処方がなされている現状が分かりましたが、副作用も強く、注意が必要であると思われました。
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