アルツハイマー病の血液検査は日本でも行われていますが、実施施設は限定されており、臨床経過と画像検査で診断されることが多いと思われます。
今回は、糖尿病の血糖測定のような指先からの血液採取で、アルツハイマー病の診断や経過観察ができるのではないか、という内容の発表(Alzheimer's Association International Conference (AAIC) 2023: Abstract 80275)をご紹介します。
この検査は、指先から採取したごく少量の血液で、アルツハイマー病の指標とされる以下の物質を感知できるようです。
・アミロイド
・ニューロフィラメント
・GFAP(glial fibrillary acidic protein)
・p-tau(phosphorylated tau)
しかも常温での管理が可能で、血液を落としたカードを郵送して判定するような使い方ができるようです。
今回の研究では、77人のボランティアが参加しました。そのうち、28人からは脊髄液の標本を入手し、指先からの血液による結果と比較したところ、非常に良好な一致を認めたとのことです。
現在、日本では普及が遅れているアルツハイマー病の血液検査ですが、このような方法が可能になると手軽に実施できる可能性が考えられました。
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