
以前から少量のアルコール摂取は寿命を長くする等、健康にとって良いというイメージが伝えられてきました。
今回は、イギリスで推奨されている14ユニット/週以下のアルコール摂取が循環器系のイベントに対してどのような影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。
アルコール(心臓・血管保護作用の神話)
イギリスのUK Biobankという大規模なデータを用いた研究で、アルコール摂取者30万人と非摂取者2万人が対象となりました。
平均6.9年間の観察期間をもうけ、週あたりの飲酒量・種類と循環器系イベントでの入院記録を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
①推奨されている14ユニット/週以下の摂取量でも(例:ビール330mlで1.7ユニット)
ビール570ml追加で23%の循環器イベントによる入院のリスク上昇がある。
②ワインについては循環器イベントのリスクが軽減していました(ハザード比0.92)。
つまり、“種類によっても異なるが、全体としてアルコール摂取は適度と言われる量でも循環器疾患のリスクを上昇させることが多い可能性がある”と言えそうです。
これをもって結論とみることはできませんが、少なくともアルコール摂取は適度ならば健康に良いというイメージは、様々な観点から再度検証を行う必要がありそうです。
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