昨日は、部屋の乱雑さと心理的傾向(保守性や創造性との関連)についてお伝えしました。
今回は、仕事場(オフィス)の散らかり(clutter)と心理的傾向(モチベーションや燃え尽き等)との関連についての研究をご紹介します。
仕事場の散らかりが与える心理的傾向:職場における階層との関連
202人の事務所で働く人達が研究の対象となりました。
対象者を、決定に関する責任が思い上司の層と、そうではない部下の層に分けて、仕事場の散らかりが与える影響を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
①まず、両方の層で仕事場の散らかりについて、共通の紙くずや様々な器具、使った後のコーヒーカップ等に関する訴えが認められました。
②仕事場の層による違いについては、上司の方が、散らかりに敏感で、燃え尽き(強い疲労)・緊張と相関(片方が大きいともう片方も大きい)関係がありました。
つまり、“仕事場の散らかりについては、皆ある程度不満を抱えているが、意思決定の責任を伴う立場の方が、心理的影響が強く現れる”と言えそうです。
さらに、燃え尽きが出現している状態では整頓する気持ちも無くなりそうで、悪循環を改善する必要性を感じました。
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