昨日は、ゲームをしたり、人と交流したりする精神的活動が、認知能力低下のリスクを低下させるという内容についてご説明しました。
今回は、タブレットの使用方法を覚えるという刺激が、認知能力にどのような影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。
高齢者の認知能力に対するコンピューター・トレーニングの効用
65から76歳のほとんどタブレットを使用したことのない48人が研究の対象となりました。
このうち、22人が毎週2時間、10週にわたってタブレットとアプリケーションソフトの使用方法を学びました。
言語理解・概念処理・ワーキングメモリ・処理速度について、上記のようなコンピューター・トレーニングを行ったグループとそうでないグループで比較を行いました。
結果として、トレーニングを行ったグループでは、処理速度のみトレーニングをしていないグループよりも改善を認めていました。
少数グループでの結果であり、効果の認められた領域がせまいので、微妙な結果であると思われましたが、新しい技術を習得することが認知能力の一部に何らかの良い影響をもたらす可能性を感じました。
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