“お酒を飲みすぎると肝臓が悪くなる”
これはよく言われることなので、一般的にも受け入れられている知識であると思われます。
しかし、実際に肝臓の機能がいよいよ低下した時に、日頃の飲酒がどの程度響いてくるのか、……今回はそのあたりのことを探った論文をご紹介します。
アルコール消費が急性肝障害/不全の予後と関連する
肝障害が出現した1,170人について、過去6ヶ月間の飲酒量を調べました。
(中にはアセトアミノフェンの過剰摂取による方も含まれていますが、)結果として、週に3回以上の飲酒習慣のある場合には、飲酒の習慣がないか、もっと少ない場合に比べて、以下のようなことが示されました。
①肝不全のリスクが、82%高くなっていました。
②肝障害後の、死亡までの時間が短くなっていました。
色々条件が複雑で、実感をともなって理解しづらい結果ですが、つまり、アルコールを普段から飲んでいると、肝臓の限界が近い時に、より本当の「限界」を迎えやすく、死亡しやすいと言えます。
肝臓の予備力が少なくなった場合を想定して、お酒をやめる人もいないかもしれませんが、飲酒は普段から徐々に肝臓の力を奪っていることは確かなようです。
#アルコール依存症
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