精神疾患の多くに生活リズム(概日リズム)の乱れが指摘されます。
本日は、パーソナリティ障害を見分けるために、概日リズムの乱れを捉えることが有用か調べた研究をご紹介します。
双極性障害とパーソナリティ障害の日内活動パターン
双極性障害31人、境界性パーソナリティ障害21人、比較対照としての健常者35人が研究の対象となりました。
腕に活動記録計を装着して、28日間の活動の変動を記録し、疾患ごとの違いを検討しました。
結果として、以下の内容が示されました。
①パーソナリティ障害では、双極性障害・健常者と比較して夜間の睡眠が遅くずれ込む傾向がありました(平均1:47h)。
②パーソナリティ障害では、健常者と比較して日中の活動開始が遅くなる傾向がありました(平均2:13h)。
つまり、パーソナリティ障害における概日リズムは、相のズレが大きいということが言えそうですが、臨床的にはよく経験される内容ではあります。
診断の参考にすることはないかも知れませんが、客観的な傾向の把握として確認できました。
#パーソナリティ障害
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