睡眠の状態が翌日の気分や遂行能力に影響を与えることはしばしば経験されます。
今回は、睡眠の質や就寝時間が翌日の血糖コントロールに与える影響を客観的な指標で確かめた研究をご紹介します。
標準化された摂食条件における睡眠不足の血糖調節に対する影響
健常な953人(41%が双子)が研究に参加しました。
同じエネルギーの食事を2週間摂取し、睡眠状況は活動計、血糖は持続血糖モニターを用いて調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
①睡眠の質や長さ(特に質の悪化)が翌日の血糖コントロールに影響していました。
②さらに、就寝時間が遅いと翌日の血糖コントロールが悪化していました(食後の血糖が高くなっていました)。
つまり、“睡眠の質の悪化や夜ふかしは血糖コントロールを悪化させるかもしれない”と言えそうです。
睡眠の状況によって、身体や精神の多様な側面が影響を受けることを感じました。
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