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研修医のうつ状態とその後の経過

◎要約:『アメリカの研修医は1年目にうつ状態に陥りやすく、うつ症状は継続または再燃を繰り返しやすいかもしれない』





今回は、アメリカにおける研修医のうつ状態とその後の経過について調べた研究をご紹介します。


研修医の期間に発症したうつ状態の経過

Duration of New-Onset Depressive Symptoms During Medical Residency


研究開始時点ではうつ状態ではないアメリカの研修医858人(平均27.4歳、53.0%が女性)が対象となりました。


PHQ-9(頻用される精神症状の尺度)を用いて、研修期間のうつ状態とその後の経過を調べています。


結果として、以下の内容が示されました。


・全体の平均でみて、研修期間に入るとうつ状態は強くなり、研修期間前の状態に戻ることはありませんでした。


・研修の1年目でうつ状態となった場合には、その後の5年間、10年間の平均も明らかに高い(うつが強い)状態を維持していました。


・研修の1年目でうつ状態となった場合には、その後の各年度でもうつ状態となりやすい傾向を認めました。



特に研修医がトレーニングの初期段階でうつを発症した場合には、その後の経過に注意が必要なことが分かる内容でした。

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