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肥満を伴ううつや摂食障害に対するエネルギー制限の効果

◎要約:『肥満を伴う思春期若年者のうつ症状や摂食症に対して、エネルギー制限の介入を行うと症状が改善される可能性がある』





今回は、肥満を伴う思春期若年者に対してエネルギー制限を中心とした介入を行い、うつ症状や摂食障害にどのような効果があるのかを確かめた研究をご紹介します。


肥満を伴う思春期若年者におけるうつ症状、摂食症、むちゃ食い症

Symptoms of Depression, Eating Disorders, and Binge Eating in Adolescents With Obesity

The Fast Track to Health Randomized Clinical Trial


オーストラリアの複数都市における研究で、141人の思春期若年者(平均14.8歳、50.4%男性)が対象となりました。


最初の4週間は厳しいエネルギー制限をを行い、その後は間欠的または持続的なエネルギー制限を合計52週間行い、うつ症状などの経過を観察しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・厳しいエネルギー制限を行った4週後に、うつ症状や摂食障害の尺度で全体的に改善を認めていました。


・症状の改善は、(間欠的あるいは持続的エネルギー制限の両方で)その後の52週間維持されており、部分的には追加のサポートや症状に対する専門的な介入が必要でした。




うつ症状や摂食症、むちゃ食い症の重症度に関する適応の問題もあるので、エネルギー制限がすべての病態に有効であるということではないと思われますが、軽度の症状に対して肥満の改善が症状の改善につながる可能性が考えられました。

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