アミスルピリド(日本未承認)、アリピプラゾール、オランザピンが統合失調症の第一選択薬(最初に投薬を検討されるべき薬剤)とされています。
今回は、この3つの薬剤の有効性や副作用について、比較した研究をご紹介します。
アミスルピリド、アリピプラゾール、オランザピンの統合失調症への効果比較
ノルウェーとオーストリアの施設における試験で、18歳以上の統合失調症罹患者144人が対象となりました。
治療薬をランダムに割り当て(アミスルピリド44人、アリピプラゾール48人、オランザピン52人)、治療の効果と副作用(52週後まで)を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
①治療の効果ではアミスルピリドが最も大きくなっていました(PANSSという一般的な統合失調症の症状尺度で、アミスルピリド-32.7、アリピプラゾール-21.9、オランザピン-23.3)。
②全ての薬剤で体重増加などの副作用が認められましたが、全体として頻度の大きな差は認められませんでした。
つまり、この研究では第一選択薬とされる薬剤の中でも、アミスルピリドの有効性が高いと言えそうです。
しかし、これが結論というわけではなく、さらに検討が必要な内容であると思われました。
#統合失調症
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