今回は、高齢者の行動パターンを分類し、各分類の割合とうつ病・認知機能との関連を調べた研究をご紹介します。
Association of 24-Hour Activity Pattern Phenotypes With Depression Symptoms and Cognitive Performance in Aging
高齢者の24時間行動パターンとうつ症状・認知機能との関連
National Health and Nutrition Examination and Survey (NHANES)と呼ばれる調査に基づく研究で、65歳以上の1800人(平均72.9歳、57%が女性)が対象となりました。
24時間加速度計をつけて、行動パターン把握し、うつ症状や認知機能との関連を調べました。
結果として、以下のことが分かりました。
・行動パターンの分類としては、以下のように分類されました。
1.起床時間が早く、活動的(37.6%)
2.活動時間は比較的短いが、活動性は流動的(32.6%)
3.活動時間が短く、活動性が低下(9.8%)
4.就寝が遅く、活動性の低下が非常に大きい(20.0%)
・活動的なグループに比較すると、活動性の低下が大きいグループでは、うつ症状や認知機能の低下が起こる割合が2倍程度に増加していました。
要約:『高齢者で活動性を維持することは、うつ症状や認知機能低下を予防する上で効果的である』
うつ症状や認知機能低下の前兆として活動が低下している可能性や、活動性の低下に伴ってうつ症状や認知機能低下が生じている可能性も考えられました。
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#高齢者の活動性とうつ症状
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